自動車塗装の研磨【その4】ポリッシャーであるBO180DRF研磨機による研磨

※今回のブログは5つに分けて書きます。このブログは【その4】です。




さて!!!!!!!


長い前置きになってしまいましたがそろそろ本筋である研磨に関してのお話にに入りたいと思います☆




今回、検証に使うお車は当店のお客様から是非検証に使用して下さいとのことでご提供を頂きました3代目MH22S型のワゴンRのブルーイッシュブラックパール!





これを出来るだけ鏡面に仕上げていきたいと思います☆
余談ですがまだまだ現役で沢山走っている3代目MH22S型ですが10年落ちの軽自動車の塗装は拘らなければ容易いですがハイレベルで拘ると非常に難しく、有溶剤、無用剤問わず硬化系コート剤が塗れなかったり、クロスで拭きあげる事が出来ない塗装も多くあり今回作業したこのワゴンRは鏡面仕上げ後にクロスで拭きあげる事ができないレベルの塗装でした。なので美観を優先する以上、基本として硬化系は塗れない塗装になります。




因みに私が【その3】の最後にハイレベルなPROレベルまで拘らないとのことであればデュアル研磨機であればとりあえずOK!研磨機等の種類によって、大きな差が出ない!このような発言をしたことを覚えてますでしょうか?



そして研磨機の種類よりもバフと研磨剤のほうが大事と言いました!






今回検証しているガレージは私のガレージではないので現在世に存在している全ての研磨機を置いていないので全てをご紹介致しませんが研磨機による仕上がりに大きな違いが無いと言う事を見てもらう為現在世間一般的に主流となっている研磨機の中の数種類を全部ではありませんが並べてみました。
一部を抜かし当店ではほとんど使っていない研磨機でありPRO講習用の比較で使用している研磨機です。一番前にあるポータブルの後ろの手前2つは当店オリジナルで講習でも使わないもの。また他の研磨機を見比べた場合、研磨機が綺麗なのはほとんど使用していない研磨機。そして逆に汚れている研磨機では講習で人気がある研磨機なので皆さんが何の研磨機を気にしているか解りますね☆






手前のリョービ等の研磨機はパッドをカスタマイズしたり内部をいじっている当店オリジナルの研磨機等ですがルペス等は良くあるパッドのカスタマイズと内部のライトチューンだけであります。
100Vと120Vの両方あります。
他社製品は少しだけモザイクかけてます!






そんな中、今回はカスタムもしていないどころか一般的には馬鹿にされているような?存在であるポータブル研磨機であるマキタBO180DRFで仕上げていきます☆
当店が普段なんの研磨機を使っているかのご質問は企業機密なのでご遠慮下さい!カスタムしたりいじったりして色々なものを塗装に合わせて色々と使い分けてます☆
他の研磨機に関しては後ほど少しだけ紹介しますがこの研磨機による違いや使い分けは講習者専用情報としてこのブログでは説明しませんのでご了承下さい。





繰り返しますが研磨機の種類によって仕上がりが大きく変わらない事をご理解頂きたい事からあえて一般的に出張の簡易作業等のイメージが強い、充電式であるマキタのポータブル研磨機BO180DRFを使用します☆
マキタHPBO180DRF商品ページ





それではこの画像をご覧下さい☆




洗車とREBOOT等が終わったほぼスッピン状態のワゴンRのボンネットです☆
ほぼスッピンと言った理由として今回デフォルトの傷状態を見てもらいたい事から鉄粉除去等のパッドケミカル粘土はこの時点では入れておりません。またGBS-Aに関しては本来入れたいのですが今回の検証の特性的にあえて入れてません。
下地処理に関してはREBOOT等を使用してますが今回のブログは研磨のご紹介なので下地処理の説明致しませんのでご了承下さい!
本来では同じパネルをマスキングで区切って研磨を入れると左右で必ず斑になってしまうことから検証以外でこのようなマスキングの区切り方でのビフォアーアフターはNGでありますのでPROの方お気をつけ下さい。。。☆この区切り方をしている時点で『解っていない!レベルの低い業者だ!』と思われてしまいます。何よりお客様の大切な塗装を無駄に削ることになります。当店でもお客様に許可を取った時だけしかやりません。




まぁ。。。



3年前に他業者でガラスコーティングを行ってから月に2回の洗車機なので既にケミカルで落ちない染みだらけそして洗車傷だらけでボロボロです。
それでもこの程度はまだマシですが。
砂利駐車場
REBOOTに付属しております使用説明書にこのようにケミカルで落ちない染みに対することを書いてます。





アップで見ていくと。。。






既にケミカルでは落ちない染みが沢山あります!
コーティングを入れた後にメンテナンスを1回もしないとこのようになります。そしてこのような染みを作らない為のREBOOTでありメンテナンスです!!





それでは研磨を開始する前に今回の諸条件を記載しておきたいと思いますが今回は各所に当店のカスタマイズを入れたり、研磨剤もこの塗装に合わせての調合等を行ってしまうと皆さんにとって参考に出来ないネタとなってしまいますことから行わず、ドノーマルセッティングで作業を進めます!
当店ネットショップで販売しているスタンダードなものだけで作業を行います。





また磨き方に関しましても研磨機の挙動がおかしくなる様な磨き方や特殊な磨き方は行わずに、基本中の基本である塗装と平行にバフを当て、ヘッドをとめるのではなくヘッドを回す研磨で磨きます。
まさかヘッド回しを知らない人はいないと思いますが。。。大丈夫ですよね?






その他、予めご了承頂きたいのですが今回の検証は途中から私一人でやっていることからカメラで撮影をしながら研磨機を回していることもあり通常の研磨機の持ち方でもなければ本来NGなことも中にはあるので真似はしないで下さい!



そしてカメラ撮影の関係で照明も本来のセッティングではないので当店の講習者様の場合、この辺りの突っ込みはなしでお願い致します☆また今回記載しない具体的な研磨の基本、研磨剤の基本、バフの基本、カスタマイズの基本、応用等のテクニックは講習者情報になることから今回ご紹介致しませんので予めご了承下さい。




またあくまでブログ用の検証なのでザックリ感覚はありますのでこれも予めご了承下さい!




繰り返しますが今回どのレベルまで研磨をするかと申しますとこの研磨機で突き詰めることが出来るほぼ鏡面仕上げまでを目標としております。
陥没等は今回消しませんのでハードではなくミドル研磨程度のイメージです。



それではこちらをご覧下さい!




いきなり完成画像です。




照明磨いた側




照明未研磨側






更にアップの照明位置違い!





もっとアップで照明の種類変更!




照明2灯違い!






かなりアップ照明3位置!




ピラー箇所!




サイドパネル箇所!




サイドパネル照明の種類変更後のアップ!





どうでしょうか。





別に自慢することでもなくこれぐらい誰でも出来ます☆




そしてポータブル研磨機と言っても他の研磨機と大差がない仕上がりで綺麗になったと思います☆






因みに初期研磨ウール+レベル1、二工程目ウレタン+レベル1+切れた後も塗装状態を見ながら研磨を続ける研磨方法でフィニッシュしてます。





あっ!!



ここで他メーカーから意味の解らないことを刷り込まれていたり見える環境で作業をしていない方の場合ですと突っ込んできそうなのですが初期研磨とフィニィッシュ研磨で使用している研磨剤が同じであると思われたかと思います。




ここで一つ。





私はフィニッシュ研磨の仕上げに通常では初期研磨との解釈であるレベル3、4、5を使うこともありますし初期研磨に一番研磨力が弱いレベル1を入れることもあります。
ネットショップではレベル1〜5のように分けてある程度の目安の使い方を記載しておりますがこれはあくまで一般の方や通常のPROの方にわかり易いように目安を表記してあるだけでありハイレベルな現場では常に流動的になることからほぼ意味はありません。




そもそもが!!!!!!



塗装状態に応じて研磨機〜バフ等とのマッチングを出す事からマッチングさえ合っていれば初期研磨で粗目を使わなくてはならない等のルールはありませんしむしろいきなり粗目等を使うこと自体がありえません。
例えるならスコップで済むレベルなのにショベルカーを使うような行為であり確実なオーバーパワーであり無駄なオーバーパワーは髪の毛1本程度の存在である塗装を無意味に削ることになります。






また、何時も言っておりますが研磨剤が切れた場合でも研磨機とバフを使用している時点で塗装は削れますので当店のような切れる研磨剤でなくては正確な塗装状態が見えないことから油性研磨剤や水性でも油性のような研磨剤等を使用してしまえば難しいですがウレタンフィニッシュの場合はこれを考慮してのマッチングや場合によっては結構な時間磨いていることもあります。
水性でも切れない研磨剤や油性では正確な塗装面が見えない事から無駄に塗装を削る比率が高くなります。当店の研磨剤!必須の研磨剤だと思います☆
過去のブログでメンテナンスで研磨機を使っている時点で研磨剤を使用有無問わずコーティング皮膜が落ちる若しくはダメージを受けると記載したことにも関係します。詳しくはこちらの記事をお読み下さい→http://d.hatena.ne.jp/tktktaka/20150321
水溶性でも実質油性と同じような結果になる製品もありますのでご注意下さい。




こんな感じでヘッドライトも研磨!



冒頭でも説明しておりますがこれはあくまで実験としてやっていることでありこのようなマスキングの張り方でビフォアーアフターはNGでありますので真似をしないで下さい!またこのようにやってしまいますと後のリカバリーが大変になるだけではなく、素材その物に良くないことから今回はざっくりと甘い仕上げにしかしておりませんので仕上がりが悪い等の突っ込みは無しにして下さい!それでも特殊照明あてて磨き目出てないですけどね(笑)





お次はサンバイザーです!




このザンバイザーの画像でマスキングからはみ出てしまっているところを見て頂けると本当にこのポータブル研磨機で作業をしているのがお解かりかと☆←私は嘘を言いません☆
通常この箇所に125パイを入れることはサイズオーバーであることから本来ではありえませんので今回のマスキングだとはみ出していると言うことです。




アップです☆




照明の種類と位置変更☆




如何でしょうか?





またまた繰り返しますがこれぐらい誰でも出来るので凄くもなんともありません!




それどころか当店の講習に来る一般ユーザー様は僅か数時間の間にこの程度の仕上げだけではなくその塗装に合わせてオリジナルの研磨剤を作りマッチングまで合わせられるようになります☆




そしてそして!!!!




PRO用と言われる研磨機やカスタム研磨機を使わなくても全く遜色ないレベルで仕上がりましたことから研磨機が悪いから上手く磨けないんだ!こう思わないで下さい☆




確かに今回使用したポータブル研磨機であるBO180DRFはコードが無いのは凄くプラスではありますがバッテリーが付いているのでプラスを引っくり返すほど扱い難いと感じる場合もあります。



また充電も何回もしなくてはならない事から予備のバッテリーは最低でも1個は必要なのでコストもかさみます。


ですが予備バッテリーが1個あれば充電時間も短い事から使っているバッテリーの充電が切れたら充電していたバッテリーに変えての繰り返しで問題ありません☆




それでも充電する環境が無い場合だと2個3個のバッテリーではとてもではありませんが軽自動車サイズでも1台を初期研磨から仕上げ研磨まではバッテリーが持ちません。


仮に充電するような環境が無い場合で2個のバッテリーですと塗装状態にもよりますがセダンであればボンネットとトランクパネル程度は充電がもつと思いますので日にちを分けて研磨するのもOKかと思いますしウレタンだけでの軽研磨や樹脂ベース(WINK等)だけであれば2個のバッテリーがあれば軽自動車1台程度はいける場合もあります!
塗装状態や磨き方で変わるのであくまで目安ですがREBOOTGBS-A等でしっかりと下地処理をしないと研磨効率がガタ落ちして綺麗に磨けないどころか付着物を落さないで磨くことで致命的な塗装ダメージを入れてしまうことから必ず徹底した下地処理を行って下さい!
DIYの場合、ちょと風が吹くだけで研磨は中止したほうが良いので仮にバッテリーを何個も持っていても丸々1日磨けるような環境の日は少ないと思いますので今週はボンネットだけ完璧に仕上げよう!こんな感じで割り切るのが焦らずにじっくり作業できてより良いと思います。



ご参考になさって下さい☆





さてここで冒頭で記載致しました『研磨機で磨いたらた塗装が白っぽくなってしまった』との白ボケのご説明を致しましょう!




まずはこの画像をご覧下さい!





先ほどのマキタのポータブル研磨機で鏡面仕上げにしたワゴンRのボンネットです☆
解りやすくする為に磨く箇所をマスキングで四角囲います。




見ての通りピカピカで新車のように綺麗です!




では。。。この鏡面塗装に研磨機を入れたらどうなるでしょうか?
研磨は傷で傷を消す行為です!




あっ!その前に!




この時点で疑問に思う人はいますでしょうか?




恐らく今回の研磨に関して書いたこのブログをここまで見ているのはほぼPROの方かそれなりに経験をお持ちの方だと思うので基本的にないとは思いますが研磨とは傷で傷を消す行為であり最終的には目で見えないレベルの小さな傷の状態でフィニッシュするのが研磨の基本です。




ですので上記鏡面の画像は通常の肉眼だけではなく特殊照明で見た場合でも鏡面に見えるようにバフと研磨剤等のセレクトに磨き方を合わせ、【研磨機】によって鏡面にしましたがこれからお見せする白ボケは今回のワゴンRの塗装にはオーバーパワーでありマッチングが合っていない研磨機とバフをセレクトしている事から白ボケが発生する【失敗例】ですので研磨機を使って鏡面にしたのに研磨機を入れて白ボケしたとの矛盾に引っかからないで下さいね☆
この説明の意味すら解らない場合は。。。申し訳御座いません(汗)文章での説明は難しいんです(汗)そしてこのような為の当店の講習プランでもありますしもう一度当店のブログやHP等を穴が開くほど熟読下さい☆





話を戻しますがこのように鏡面にした塗装へ研磨機を入れた場合、どうなるでしょうか?
新車塗装でも同じことが言えます。





ではマスキングで囲った中をギアアクション研磨機+ロングウール+当店レベル1研磨剤(一番弱い研磨剤)でほぼノープレッシャーで磨きます。
後ほど別の研磨機の画像も載せます。






かる〜く磨くと。。。








磨き傷だらけで白ボケしてます。





因みにこの後の検証の為に、運転席側である画像下側にだけは軽いプレッシャーを入れてコントロールしておりますので磨き傷がこの画像から見ると上と下で違います。




さて。。。




上記記載通り、運転席側だけはこの後の検証の為にはほんの僅かなプレシャーをかけましたが基本ノープレッシャー+当店で販売している中で一番弱い研磨剤で磨いてこの様ですので完全にオーバーパワーでありますしそもそも純正ではスピードコントロールが無いので当店の現場では使い物になりません。



素人にもわかり易く言えばワゴンRのような柔らかくて弱い(低密度)塗装にこの研磨機は明らかにミスマッチであり仮にこれがウールではなくウレタンだとしてもバリバリと磨き傷が入ります。





またこれは余談になりますが仮に強いと評される塗装をこのようなハイパワー研磨機で磨くと言う事は仮に磨きにくい塗装、磨き傷が入り難い塗装だとしても他の塗装と大きな差がなく磨き傷が普通に入ることから【この塗装は強いから大丈夫】等のような浅はかな考えで磨くことで取り返しが付かなくなることもありますので入念にマッチングを合わせてから研磨を開始しないと強い塗装であればあるほど次工程で苦労することもあり無駄に3工程4工程と磨くことになりますのでどんな塗装であろうともマッチングは可能な限りしっかりとあわせて方が良いです☆




話を戻しまして、アップ!






この手の研磨機を現場の第一線で使うようなPRO施工店は2015年現在ではかなり少ないとは思いますが凄い磨き傷の入り方です。
見えない環境での作業ではまだまだこの手の研磨機は使われておりますので使っていないと言っているのはあくまでコーティングの専門店のお話ですので悪しからずお願い致します。また上記のような見えない環境でのフィニッシュであり磨き傷を気にしないのであればこの手の研磨機を使用する価値はあるかと思いますが。。。



では。。。



一度リセットして同じ箇所にルペスと当店のカスタム研磨機であるリョービで全く同じセッティングと磨き方で磨いてみます。



最初はルペス
※ノーマルです。
※120Vで速度1。



磨いてみると。。。



まぁこんなもんですね。




お次はリョービ
※当店カスタム


磨いてみると。。。



ルペスと違いカスタムしてますし特性も違うのでこれぐらいの差は当たり前にでます。
本当はまだまだ紹介したいのですがそれは講習者のみ情報となりますのでご勘弁下さい☆




見ての通り研磨機の種類によって磨き傷の入り方や【結果】が大きく異なります。





また今回は基本的にノーマルセッティング+ノーマルな研磨方法ですのでこの様な結果に成りましたがカスタマイズ次第やテクニック次第でこの【結果】はコントロールすることが出来ます!




繰り返しますがこれがPROの世界です☆



しかし!!





この様な特殊な照明等を使用しないで作業をする場合や仮にPROにレベルを付けた場合で10段階中6程度のレベルの仕上がりでOKとのことであれば特に研磨機の種類や特別なテクニック等必要なく、研磨機はデュアルで適当に選んでも、研磨剤とバフのセレクトさえミスらなければ研磨機の種類や特別なテクニック等必要なく、研磨なんぞ大して難しいお話ではありません☆
あくまで私の主観ですが。





当然研磨には様々なリスクがありますしPROはそのリスクを回避する為に測定器を使ったり様々な検証を行いますので少なからず差は出るかと思いますがDIYだろうと、PROだろうと実質的なリスクのレベルは同じでありますししっかりとした下地処理をする事が大前提ではありますが研磨でのリスクとは今回このブログで気をつけなくてはならないと書いた事と研磨方法(ヘッド回しで基本ノープレッシャー)さえ守れば塗装不良や塗装欠けやヒビが無い以上、繰り返しになりますが【研磨なんぞさほど難しいことではなくリスクは最大限回避できる】と私は何時も言ってます☆
メンタルリスクの世界で言えばPROもDIY関係なしに完全にイチバチの世界です。




そして難易度で他の作業と比較するのであれば野外炎天下での洗車の方が研磨よるはるかに難しいかと思います。





それでも冒頭でも記載しましたが研磨とは傷を消して艶を出してくれる代わりに薄くて脆弱な塗装を削るという諸刃の剣的な行為です。



どんなに高い技術があったとしても人の手でミクロンの世界をコントロールする事は難しく理想は新車時から如何に研磨を入れないように維持できるかです!
他業種、他素材ですが電子顕微鏡、0.03μ程度で研磨傷が見えなくなるとの事ですが完全機械コントロールの世界であり人の手作業であるアナログな世界ではありません。





これは私の独断でありバイクのキャブ調整は出来ませんがイメージとして例えるのなら車の塗装を手動で研磨すると言う事はバイクのキャブ調整等の整備のような長年の経験等がものを言う世界とは違い、ある種の限界があり、また突出した技術云々と言う世界ではなく、どんな高性能な機材を使用して最先端と言うテクニックを使い惜しげも無い努力をしても結局はセンスが重要であり仮にそのセンス以外の高い技術を得たいと考えるのであれば上記で記載した2つの要因は無くてはならないことになります。
センスが求められる世界だからこそ決まった答えがありませんし私が『作品』と言う理由でもありますので最終的には決まった答え等ありません。ただし私はあくまで塗装を最優先した考えであります。




またこの様なことを掘り下げていきますと全てがアナログなカーコーティングと言う世界ではどこを着地ポイントとするか!?PROであればお客様の予算も含めた様々な相談の上で決めます。



そしてカーディテイルとは洗車から始まり下地処理、必要があれば研磨、そして最後にコーティング!!




この全てが整って初めて100%の完成になります!!
別の意味もあるのですが説明が大変なので割愛します。。。




仮に言えば。。。



研磨で補えない問題や研磨を行う上で仕方なく発生したマイナスや失敗はコーティングで補うとの考え!!
下地処理だけは失敗出来ませんのでご注意下さい!





研磨でのマイナスは冒頭等でも記載致しましたが磨くと言う行為は無条件で塗装が削れてしまい塗装が薄くなる事からどんな綺麗ごとを述べてもマイナスの世界であり諸刃の世界。



そして研磨での失敗は今回、色々と述べた事もそうですしその他の事も沢山あるのですがあえて例を挙げればDIYやまだまだ技術不足であるPROがスクラッチシールドやセルフリストアリングコートの高密度塗装をデュアル研磨の初期研磨時に白ボケさせてしまった塗装を次工程のウレタンで消せないパターンが一番多いかと思います。
高級車や程度の良い塗装しか触っていない施工店では解らないことだと思いますが状態の悪い車両を沢山受け入れている施工店や塗装状態の悪い塗装をDIYでリメイクする場合では別のことのほうが問題になりますが今回は割愛します。






そして最終的に手の施しようがなくなり、納車時間もせまり、どうにもならなくなりWAX剤や艶出し剤、樹脂ベース等で誤魔化したり、仕上げに当店販売のBP-MIXのような限界まで高い艶が出るコート剤で誤魔化したりしてフィニッシュとなってしまっております。。。
コート剤で誤魔化すと言う考えは否定しません。むしろ研磨を入れなくて済むなら推奨したいぐらいですがPROとして研磨を入れるとお客様に説明しお金を頂くのなら磨き傷を処理出来ずにコート剤で誤魔化す時点で自分のテクニックが無いことを知らしめる行為になってしまいますし債務不履行になってしまいます。



では実際に画像をお見せします。




上記で研磨して白ボケした箇所に当店オーバーコートで一番艶が強いBP−MIXを塗りこんでみます。
違いを見てもらう為に中央でマスキングで仕切ります。








それでは塗りこみます。






別角度!






照明を変更してアップ!





TOPレベルで高い艶を出すコート剤ですので上記であえて運転席側だけ僅かなプレッシャーをかけて磨いた強い磨き傷もこのレベルまでは隠蔽できました!
状態でも変わりますのであくまでこの塗装の場合です。



それでも特殊照明で見ているので磨き傷で白ボケした箇所はまだまだ見えますが野外等の見えない環境では場合によっては無傷で何も見えないとの主観になる人もいると思います。


ですのでBP−MIXをご購入頂いたお客様は今回の検証を1つの規準として頂ければ自分の車に入っている磨き傷のレベルを予測することができるかと思います!




繰り返しますが今回はギアアクション研磨機+ロングウールレベル1研磨を検証の為に軽くプレッシャーを入れて磨い状態の箇所にBP−MIXを施工してここまで傷を見えにくく出来たのでご自身の車にBP−MIXを塗りこんで何処まで消えるかを見ることで現在の塗装状態を判断する事が出来ます☆
軽いプレッシャーですので他のPROが入れる力より遥かに低いプレッシャーです!ほとんど押さえつけておらず、浮かしているレベルのプレッシャーです。




簡単に言えばBP−MIXで上記のように消えないのであれば上記のようなギアアクションと言う強い研磨機で入っている磨き傷より酷い磨き傷である事が予測出来るかと思います☆
塗装状態で結果は異なりますのであくまで目安です。



この規準によって自分の塗装を磨いているPROのレベルが垣間見えてしまうかもしれませんね。。。☆




因みに下記画像の赤丸箇所にあるような深い傷は全く隠蔽出来ていませんのでオーバーコートで何処まで隠蔽出来るかの規準にして下さい☆
上記記載通り、如何にこの検証の為にこの画像でいえば右と左でプレッシャーのかけ方を変えたとは言え、またカメラ片手に持っての研磨とは言え、ほぼノープレッシャーにも関わらずこのレベルの傷は簡単に入ってしまいますので如何にこの手の研磨機がこの塗装にオーバーパワーであるかと言う事とバフは常に綺麗にしなくてはならないと言う事が理解出来るかと思います。







念のために!誇大に捕らえて頂きたくありませんのでお伝え致しますがTOPクラスで艶が高いBP−MIX所詮はコーティング剤ですので時間の経過や洗車毎で必ず大なり小なり皮膜は無くなり傷が浮き出てきます!






これはこのお話の冒頭で言ったように雑な研磨を入れて、その後に傷の隠ぺい力が強い樹脂ベース【WINK等】を入れてしばらくしてコーティング剤が落ちてくると磨き傷が浮かび上がってくることと同じです!
これは例外もありますが硬化系でも同じ事が当てはまります。





既に数年経過致しましたが研磨機を使用しながら塗りこむタイプのコート剤が一時期、爆発的に流行りました!
過去も今もこの手のコート剤は存在するのですが今では解釈の方法や使い道がより明確になってます。




賛否両論ありますし新車には。。。との個人的な本音もありますがそのコート剤自体はとても素晴らしいものであり個人的に好きなコート剤でもあります。



ですがこの素晴らしいコート剤の性能に甘えて根本的な傷消し研磨を適当にやってしまい根本的な傷を消さないまま隠蔽をしてしまい、後に傷戻りからの大きな誤解が生まれた事件?がありました!




詳しくは語りませんが傷の隠蔽は別に悪くはありません!



むしろ研磨を入れなくて済むのであれば!
研磨機を使用するような傷消しは研磨と同じですが。





コート剤で誤魔化せるのであれば確実に塗装に優しいです!
使用するコート剤の種類や施工方法でも大きく変わりますが。






ですがPROの現場で傷を隠蔽するのであればそれをしっかりとお客様に伝えなくてはなりませんし傷を隠蔽したほうが良い悪いのメリット等をしっかりと説明した上でないと上記のように事件に発展してしまいます!




また本音を言えばDIYの方も仮にコート剤で現在の傷を隠せたり誤魔化せるのであれば下手に研磨を入れることはお勧めしません。




それでも研磨を行いたい!コート剤では傷を誤魔化せないとなった場合は研磨しかありません。





諸刃的な行為であり基本的にネガティブなイメージが強い研磨と言う行為ですが研磨をしないと根本的な傷や劣化皮膜を消す事は出来ませんし、上記記載通り、現実的にこの様な世界ですので最低限のことを守って作業を行えば特に臆する必要もありませんので磨く必要性が出てしまったのであれば是非、挑戦して頂きたいとの本音もあります☆
本当は磨く必要性を出さないのが理想です。






確かにPROとDIYでは作業環境の違いが大きいかもしれませんがメンタル的、現実的に言えばほぼみんな同条件であり個人で仕上げる『作品』である事から着地ポイントに正解はありません!




改造しまくり調合しまくりの当店が言えた台詞では御座いませんが業界もビジネスである事から研磨を売りにしているメーカーでは今回の私の記事のように研磨の敷居は思っているほど高くないと言いますしコーティングを売りにしているメーカーであれば逆を言いコーティング剤の敷居は高くないといいます!




当店の場合、研磨もコーティングも売りにしてませんし私の性格を知っているこのブログユーザー様であれば痛いほど解ると思いますが私はそもそも下手な宣伝大嫌いです。
今回は真似が多いこの業界なのであえて包み隠さず本音で言い切りましたが私は嘘をつきません。本当の事実だから述べていることをどうか信じて頂けますと嬉しいです☆






知らない人もいると思うので言いますが私は雇われ店長であり固定給なので自社製品売ってもお給料は一切上がりません☆個人的な営利目的で間違えた発言をしませんしこのブログの本質は何処よりも有益な情報をエンドユーザー様にお知らせすることなので嘘や盛った話をする時点でこのブログの存在価値等ありません!!!
ステマ等のバイラル広告、詐欺まがいの現場作業を撲滅させたいと本気で思ってます。






そんな私が言う研磨の感想がこんな感じとなるのです☆





繰り返しますが理想は如何に新車時から研磨を必要としない洗車とメンテナンスができるか!



中古車であれば一度塗装を磨いてリセット&リメイクをしたのであれば!



もう二度と研磨を入れなくて済むような洗車とメンテナンスができるか!




これが全てです!!!




それでも塗装が傷だらけになってしまったり中古車を買ったのであれば!!



中古車で傷が多い場合に美観を求める場合、研磨は必要不可欠でありますので研磨を入れなくてはなりませんが特に研磨に対して無駄に怖がる必要もありません!!!
繰り返しますが艶はコーティング剤で出すのではなく磨きで出します。




上記で説明した研磨のリスクと言うものも、例えDIYでの野外作業と言うガレージ内で特殊照明を使うような作業環境ではないとしてもしっかりとした下地処理を行えばある程度、塗装状態が見えてきます!






要は下地処理をしっかり行い、すっぴんになった塗装をしっかりと目で見て、手で触って確認をすれば何処に塗装欠けがあり、何処にヒビがある等だけは見つける事が出来ます!
ガレージ内で特殊照明を使用出来ない時点でむしろこれしか出来ませんので徹底して下地処理をして塗装状態を正確に確認するしか方法がありません。



そのように研磨機を使用することでリスクを負いそうな場所は予めメモしておくなり研磨時にマスキングで目印をつけておくなどしておけばかなりの比率で回避できます!
エッジ各所、ライン各所は無条件で注意が必要ですが。





因みにこのようにメモをとったり目印をつけたり等の当たり前の作業、しっかりとした施工店では常識ですが未だに徹底していないPROでも多いのでしっかりとした下地処理と塗装観察を行えば下手なPROよりリスク無く!そして綺麗に仕上げる事が出来る可能性は高いです☆




何度も繰り返しますが臆することはありません!!



この業界!!!



何でもかんでも(PROの技!!!)(匠の技!!!)


こんな事を宣伝したがりますが。。。!!



ごめんなさい!



あくまで私からすると。。。




『えっ?別に。。。』





これが本音です☆
それでも当店は何処よりも拘ってます☆




既に時代は次世代になっていると常に言っておりますし当店の講習の本丸でもありますが。。。



コーティング剤だけでは塗装を守れない事実!


そしてまだまだメンテナンスの重要性が理解出来ていない事実!


正しい洗車方法やメンテナンス方法がまだまだ広まっていない事実!


研磨と言う作業が基本マイナスでしかないと言うことを理解していない事実!



そして時代はとっくにインハウスです!!!!!!




現代の塗装と主観に合わせて満足を得るには既にPROだけに塗装保護維持をまかせておけませんし無駄なお金を出す事もナンセンスです!!!
実は昔からですけどね。
PROに依頼をするならするで最低限の知識が無いと損をすることになります!!当店のブログを読んで洗車マニュアルを読んでPROのお店に行って見て下さい!全ての疑問が無くなると思います!!!




むしろ2016年を間近に迎えた現在で言えば私がこのブログやHPで言っている事を理解しないで下手にPROにお願いをすることが逆に塗装にとってマイナス、コスト的にもマイナスになる可能性を『大きく孕んでいます!』



繰り返します!




2016年を間近に迎えた現在!!



最低限のルールや知識を理解していないのであれば!!



下手にPROにお願いをする事が逆にマイナスになる!若しくはマイナスに感じる!




様々な意味で高いお金を出す意味を見出せない可能性がまだまだ非常に大きいです!!!




初めてこのブログを見た方からすれば『何だこいつ?』と思われるかもしれませんしPROからすればお金が絡む以上、『解っているけどそんな事を言えば経営が成り立たない事から無理にでも反論しなくてはならないケース等』が出るかもしれませんが私は毎回毎回自分の職業生命をかけて書ける限界の範囲で全精力を持ってこのブログを書いてます。



そして正しい洗車方法、即ち塗装へのアプローチ方法を理解できていないのであればそもそもが論外であり研磨もコーティングもクソもありません。




車を愛する全ての人に!!




例え毎回毎回、正しい塗装へのアプローチが出来ないにしても!


私が言っている事の少しを念頭において頂けるだけで確実に今よりは塗装は痛むことはなく綺麗を維持出来ます!


騙されたと思ってこのブログや当店の各種HPを熟読下さい☆





読むだけでいいんです!!!!!





きっとお役に立てると祈念しております☆






さて。。。



今回はポータブル研磨機を例にしましたが!!



他の研磨機でも同じです!!!



しっかりとした下地処理を行い、基本ノープレッシャーでヘッド回しで研磨する!




これだけ守れば100の成功には届かなくとも80の成功!そしてこれだけ守れば100の失敗にならず20の失敗で抑える事が出来るかと思います!!!!
これで研磨出来ないと思ってしまう場合。他の問題を一度見直して下さい!例外もありますが高確率で何処かで間違いがあるはずです。




そしてこれを守らないで研磨をしてしまいますと!!!


上記で紹介した画像のように強い磨き傷が入ってしまい次工程でリカバリーしにくくなってしまいます!
先ほど記載しましたが片手にカメラで研磨機を操作していたことで入ってしまった傷ですので安定しない磨きはNGであり基本は常に一定での研磨です。だからRラインはフラット面より難しいですしバフ口径等のバフセッティングも重要になってくるのです。



今回のことを守って作業を行うのであれば下手な野外で作業を行うPROより綺麗に作業が出来ると思います☆



使いやすさや多少の特性もありますが研磨機も基本はデュアルであれば何でもOKです☆




是非皆さんも研磨機による研磨にチャレンジしてください☆




その他いきなり研磨剤を使うのが怖い場合!


REBOOT等でしっかりと下地処理を行った後にWINKで軽度な小傷消しとコーティングの一発仕上げが可能ですので塗装陥没や深い傷を消す訳ではないのであればWINKウレタンバフそして仕上げにBP−MIXが最も手軽で最も艶を出しやすいセッティングになりますので参考になさって下さい☆







【その5】に続きます!