ホーロー層とは!新車を磨くと言うこととは!/カーコーティング専門店GANBASS
さて、今回はホーロー層に関してお話をさせて頂きます!
まず今回、何故ホーロー層に関してブログに取り上げたかと言いますと、ホーロー層に関する詳しい記事がないこと、そしてお客様からの問い合わせが多いことからここで沢山の画像を使って一気に説明をしようと思います☆
因みに、このホーロー層と言う言葉!
かなり前10年程度前?もっと前?から普通に同業者内で会話に出てきてました!
※私の記憶が正しければとある老舗の施工店から発祥だったと思います。
※説明に関してもその時に知ったことと大差はありません。
それではまず世間一般的に言われているホーロー層とは何なのでしょうか?
先に簡単に言えば新車特有の強い塗装膜のことです!!
これがあるから新車の輝きがあると言っても過言ではありません!!
少し掘り下げますと、ホーロー層とは新車塗装ライン時の塗装が焼付け塗装によって塗装表面に硬い膜(5μ程度と言われてます)が出来上がります。
※厳密に言えば新車ライン時だけではありませんが全ての作業工程が新車ラインと一般の塗装屋では同じではないことから。
新車肌とはこのホーローのような硬い膜がある為、高密度で強い塗装になります。
新車のコーティング定義とは塗装密度の向上=ホーロー層の強化?をイメージし、逆に中古車のコーティングの定義とは既にホーロー層が無い、塗装面が粗い事を前提に、塗装面を整え、ホーロー層の代わりになるようなイメージでコーティングを施工し、塗装密度の向上を目指す事が趣旨になります!
上記は当店でもお客様等に説明をしている内容でもあり、間違いは無いかと思います。
それではここから更に厳密なお話をしていきましょう!
そもそもホーロー層なる名前、紛らわしいかもですね(汗)ホーロー層とは、厳密に?言えば層というよりかは、乾燥が速く小さく軽い質量、モノマーの集合体のことをホーロー層と言っていおります!
まず塗料とは鉄板を守るコーティングでもあり、モノマー(単一の物質)で重合したポリマーです。
上塗り部分の平均膜厚は30μ程度であり、ポイントとしては全てが同一の粒子ではありません。
大きさ、重さの違う粒子が混ざっているものが塗料になります!
塗料を扱った事がある人なら知っているかと思いますが、塗料には使用する前に『良く攪拌してください』との記載があるかと思います。
これは塗料の中にある粒子を混ぜる意味で記載をされております。
塗料とは使用目的に合わせた役割が入っているモノマーが入っているポリマーです。
塗料を放置しておくと、重い質量は下にいき、軽い質量は上にいき分離します。
塗装が乾燥するまでの間、上塗りである30μの中でこれと同じ現象が起きます。
分かりやすく画像を作ってみました
単純に言えば、画像のように、固まるのが早い軽く細かい粒子(質量)は上にたまり高密度になります。
固まるのが遅い重く大きな粒子(質量)は下にたまり、低密度になります。
上記画像のように表面に集まった高密度の箇所を私たちはホーロー層と呼び、新車の塗装を維持する上で一番大事であると言っているのです。
再度伝えますが塗料とは全てが同一の粒子ではないと言うことなのです。
なので乾燥が進む事で表面と下面が同じ粒子のサイズになる事はないということです!
以上のことからお分かりかと思いますがホーロー層と言うものは凄く当たり前のことなのです!☆
では新車肌を磨くと言う事はどのようなことになるのでしょうか??
同時に塗装を研磨すると言うことはどのようなことなのでしょうか?
またまた分かりやすく?画像にしてみました!
画像のとおり、新車を磨くと言う事は、高密度層(ホーロー層)を削ることになります。
どんな高性能なポリッシャー、どんな高性能なバフで研磨しても!
研磨剤(コンパウンド)を使う使わない関係なしにバフとポリッシャーを使えば塗装は削れ、平均100μ程度の塗装は問答無用で削れることになり、痩せた塗装面になってしまいます。
しかし、上記画像の下に(磨くことが足付けになり、塗料やコーティングの定着になる)と、私は記載しましたがこれは中古車に関してです。!
若しくはリスクを説明した上でお客様のご要望があった場合のみのお話しであり、基本的には新車肌を磨く事はホーロー層に良くないことには変わりありません!
因みに、新車塗装で『足付け』を使われる工程で言えば、化成皮膜処理工で次工程の塗料の密着を良くするために用いられます。
では新車を磨いて足付け(ホーロー層(高密度層)をダメージを入れる、若しくは殺す)をしてまでコーティング剤を施工することにメリットがあるのでしょうか?
このお話しをする上で、重要なことがありますので先にご説明します。
まず塗装とコーティング剤ってどちらのほうが強いのでしょうか?
別の言い方で言えば、塗装とコーティング剤ってどちらがメインなのでしょうか?
これは流石にご説明をしなくても分かるかと思いますが答えはコーティングよりも塗装の方が強いです!
言い方を変えれば、コーティングよりも塗装の方がメインと言えます!
ここでコーティングがメインと思うのなら全ての自動車メーカーは鉄板を守る膜を全てコーティングにしていると思います。
なので塗装>コーティングの方式が鉄板になります!
ではお話を戻します。
どんなに足掻いても塗装を超える事が出来ないコーティング!
あくまで塗装を保護する補助的、犠牲皮膜的な役割であるコーティング!
塗装を無駄に削って、そこに塗装よりも弱いコーティングが変わりになると思いますでしょうか???
別の例えで分かりやすいように画像を作ってみました!
上記画像はコーティング剤を『家の規模』と置き換えてます。
土地を(塗装※低密度な塗装面)と置き換えてます。
コンクリートの地面を(高密度なホーロー層)と置き換えております。
上記画像で大きな地震があった場合どうなるでしょうか???
建物としては普通の一軒屋かもしれませんが地盤が頑丈なので被害は少ないと思います。
では建物としては頑丈なビルですが土地の上に建つのがビルですので地盤(塗装)が緩いのであれば崩れてしまいます。
※と言うかわざわざ強いコンクリの地盤を壊してビルを建てる人はいないと思いますが。。。
どんなコーティング剤を施工しても結局は塗装(土地、地盤)次第で性能を100%発揮出来る事もあれば10%しか発揮出来ないことになるのです!
※この部分が当店が新車コーティングでは結果が出やすいと言う所以でもあります。
それではまたお話が戻りますが新車の塗装を磨いてコーティングをしたほうが良いのか?
それとも磨かないでコーティングをしたほうが良いのか?
基本的に上記を理解した上でお客様が決めることではありますが、またまた分かりやすく画像にしてみました!
画像を見てお分かりかと思いますし、私もブログで頻繁に記載することがあるのですが、この言葉、ある意味で間違いです!
【コーティング膜】
当店でもお客様に分かりやすくお伝えをする為に『膜』と言った言葉を使いますが、厳密に言えば、コーティング膜などほとんど分からないレベルです。
※この分からない世界がディテイルの世界でもありますが。
このネタに関しては過去のブログを参照して頂くと言うことで若干割愛致しますが、膜厚が出来るレベルでのコーティング施工の場合、レべリングの問題もありますし、まず基本は『拭き取り』と言う作業を行います。
要はコーティング剤を塗ったは良いけど結局は『物理的摩擦』で拭き取らなくてはなりません。
そうなった場合、厳密に言えば『コーティング膜』ではなく、『コーティング成分の残留物』との解釈が正しいかと思います。
しかし世の中には膜厚が出来ると言われ、実際に機材を使用し、膜厚確保の画像を出して販売しているコーティング剤もありますが保有出来て数μの世界!
そして野外と言う過酷な環境下でその膜厚が何ヶ月保持出来るのか??
酸素や僅かな紫外線以外で劣化しない室内の研究機関での実験と野外とでは結果は大きく変わります。
※それでもブラックブースや各種照明、野外等で目で見える範囲で綺麗であるのなら一時的な膜厚だとしても凄いことかとは思いますがそれが普段から使用する実用車に最適なのか?とも思ってしまいます。それでもレべリング出来てたら凄いですよね☆ちょっと興味あります☆
そんな『コーティング剤の残留物』程度の存在でしかない、コーティング剤ですが、そんなもので高密度な塗装であるホーロー層の代わりになれるのでしょうか?
せっかく高密度な塗装であるホーロー層を削ったのですからホーロー層より塗装に対してプラスにならなくてはなりません。
しかし上記で説明をしたように塗装を超えるコーティング剤はありません。
コーティング単体では塗装よりも劣化しないコーティング剤は沢山ありますが、塗装の上に施工することですので塗装よりコーティング剤が強くても決して塗装よりは強くはなりません。簡単な理屈です。
※あくまでメインは塗装である。
※同時に紫外線だけはどんなコーティング剤でも守る事が出来ない事から、仮にコーティング自体が劣化しなくとも塗装が先に駄目になり、塗装の上にのっているコーティングも駄目になると側面もあります。
そして新車塗装とは溶剤が乾燥していく最中に発生する僅かな穴を埋めることにより更なる高密度を狙う!
これが素材を生かしつつ、残留物程度の存在であるコーティング剤には相応のレベルだと思います。
同時に、塗装を磨くと言う事は、上記の通り、粗い面を表面に出すことになります!
仮に粗い塗装面をコーティングで補ったとしても、コーティングが落ちてしまえば、また粗くて艶のないオリジナルの塗装面が出てくる事になります!
塗装を磨いてしまった場合、常にコーティング剤を切らないようにしなくてはなりません!!
お金がかかるお話だと思いませんか?
そして良く考えてみてください!
もう一度いいます!
塗装面を磨く=僅か100μ、上塗り30μしかない塗装が減り痩せた塗装になる
※実際磨ける範囲は上塗りの30μ程度、クリアがあるならクリアと上塗り。こんな薄い世界を磨く磨かないがこの世界なのです(汗)
※しかし見方を変えれば通常レベルの傷(洗車傷、擦り傷等)は磨けば消える=僅か30μ前後で過酷な野外での環境や物理的摩擦に耐えていることになります!新車の塗装って凄く強いと思いませんか?イコール、無駄に硬貨で無駄にリスクが高いコーティングなんてしなくても最低限の知識と最低限のコーティングとケミカルさえあれば何十万かけて1回、2回のコーティングするよりもはるかに塗装は守れるのです!だからこそ当店ではネットショップやプロテクロン保護システムを形にしました!
塗装を磨く=低密度な塗装=染みになりやすい!
塗装を磨く=低密度な塗装=傷が入りやすい!
塗装を磨く=下地が出たら再塗装!
塗装を磨く=塗装面が粗くなる!常に正しいメンテナンスでコーティングを維持すると同時に常にコーティングを切らさないようにしなくては艶の維持が出来ない!
塗装を磨く=通常より料金が高くなる!
上記に羅列したコーティング剤を切らさないようにすると言う事に関しても問題があります!それはコーティング単体では数年耐える事が出来ますが、コーティング剤では塗装劣化のTOPとも言える紫外線を一切防げません!!コーティング剤が問題なくとも塗装の上にのっているコーティング剤ですので塗装が先に駄目になれば同時にコーティングも駄目になる=全ての基準は塗装になる!
※このような理由があるから当店ではコーティング料金を激安にし、一回ごときのコーティングではで大金を出すのではなく、一年に一回、若しくは車検毎に再施行できる設定にしてます!
同時にメンテナンス料金も激安でやっております。
※その他沢山の理由がありますが上記理由もあり当店ネットショップでは一般DIYユーザーでも簡易系のように簡単に施行できて、剥離出来ないような一回施行したら入れ替えが出来ない危険で意味のないコーティング剤ではない硬化系コーティング剤(http://ganbass.net/?pid=61417550)を販売しております。コーティングなんて1回施行しただけで満足に塗装が守れないからこそでもありますし硬化系コーティング剤は敷居が高いとの認識が世間にあるからこそ、プロに高額なお金を出してお願いをするのではなく、どんどんDIYで挑戦してほしいからでもあります。
同時にメンテナンス無くしてはコーティングの性能を維持することは絶対に出来ない事実!!
※上記同様激安でメンテナンスをやっている理由でもありますしネットショップでメンテナンスケミカルを販売している理由でもあります!
無駄に磨く=体にメスを入れる行為をした後に、凄く効くと言われる薬を飲んだ事で体にメスを入れたと言う事実は変わりありません。
人の体と同じでどんな傷でも必ず体に残ります。
磨きとはあくまで最終手段と考えるのが普通であり、お客様にリスクを説明をした上、お客様の理想を具現化する意味でケースバイケースかと思います。
これを上記のように人で例えるなら!
病気になった場合、手術で治すか?
若しくは投薬で治すか?
皆さんはどちらを選びますかね??
それでは100歩譲ってホーロー層の代わりになるような強い膜をコーティング剤で出来たとします。
こんな事が出来れば世界の自動車メーカーが必ず採用すると思いませんか?
専門的な事を抜きにしてでも僅か100μ程度しかない塗装だって言う事を理解しているからこそ、無駄に磨きたくないとの想いは理解出来るかと思います。
私たちコーティング店は磨く事(マイナスの作業)しか出来ません。
逆に板金塗装業者は磨く事と塗装をする(マイナスとプラスの作業)が出来ます。
※磨きも塗装も出来る店舗は無敵ですね☆
削ることは簡単である事実!
限りある塗装!
だからこそダブルが主流になっている訳である!
※使うバフ等で意味が変わりますがダブルでロングウールが主流になった理由ですね。
同時に磨きを売りにしている施工店からすれば、磨きを売りに出来なくなっている事実!!
※近年の塗装は薄くなっていると言う側面
コーティング剤で他との差別化が難しい事からどうしても磨きで勝負をしたくなる!
そうじゃないと存在意義が無くなってしまう!
少なくとも私が知る限り上記のような気持ちを抱えている施工店が多くいらっしゃいます。
コーティング剤でも勝負できない!
磨きは最終手段であり、無闇に推奨出来る事ではない!※上記説明どおり
※どんなに高性能なコーティング剤でも塗装を上回る事が出来ない=コーティング剤なんてそんなものとの解釈!若しくはコーティング単体に塗装保護を依存できないこと。
だったなら如何に磨く必要性が出ないような日々のメンテナンスを新車時から行うか?
中古車でも磨いた後にお客様に今後の塗装に対する向き合い方を説明する!
塗装に対する最低限の知識を身につけて頂く事が何よりも最初で最大、そして最低限の塗装保護だと断固として確信を持っているからこそ、当店のプロテクロン保護システムを形にしたのです!!
それではここで新車にホーロー層(高密度の塗装面)が無い場合を想定してみましょう!
上記の通り、ホーロー層が無いと過程した場合、基本的に綺麗な新車塗装を磨く必要があるのか?若しくはないのか?磨いて足付けをしてからコーティングを施工する事で塗装が守られるのか?仮に磨いてコーティングをしたことで通常より塗装保護が出来るのなら世界中の自動車メーカーがそれを採用すと思いますしくどいですが磨けば膜厚は減ります。
※上記説明
そしてクリアの意味も怪しくなると思います。
※コーティングとは短いスパンで塗装とは別の成分ので入れ替えをする事に意味があるからこそ
ディーラーで採用しない理由もあるかと思います。
新車の塗装と中古車の塗装では全く意味が違うのです!
新車を磨く事は傷だらけの車両を磨くことより難しいです。
艶消しブラックブースで、照明セッティングと暗室スポット照明で新車肌をスポット修正して違和感無く磨き上げることは不可能だとも思います。
※だからポリッシャーで樹脂の塗りこみ、若しくはポリッシャーで水性塗りこみの選択が出るのだと思います。溶剤樹脂も水性も早期で落ちてくる為、納車時に傷を見えないようにしても早い段階で傷が浮かび上がる!だから本質的な傷を消す磨きが出来ていないと意味がないと同時にクレームになるのでは?と思います。そして各施行店がどんなバフ、厳密に言えば新品バフか?使い古しか?そして何センチに厚さか?そしてどんなポリッシャーか?そして何より溶剤樹脂でも水性でも見える環境のブースでないと磨き目は見えません。全ては見える環境でなくてはなりません。
まず上記のような環境で違和感なく磨き上げる事が出来る人は見たことありませんし艶消しブラックで照明セッティングが取れている店舗も多くないかもしれません。
※202なら場合によってはマッチングで違和感が出ないこともあります。
と言うかポリッシャー回せない塗装もあります。!
そして艶消しブラックブースと照明セッティングを出さないと違和感は見えません(感じません)
逆にこれは磨きが下手糞だからでは?と突っ込まれそうですが、磨く事でカラー顔料に変化をもたらす事を認めているメーカーもあります。
ポリッシャーって凄い強い機械です!
低速で磨くことやダブルだから安心とか全く関係ありません。
場合によっては叩くと言う動作が出るダブルよりシングルを熱を最小限に抑えるような撫でる研磨なら問題が無い時もあります。
※あくまでウレタンです、ウール、コットン、その他はまた別のお話
全ては本当に繊細な世界である!
だからこそこの業界、『匠』等の言葉が出てくる!
見える環境(ブース)で千差万別の塗装面と向き合う!
メーカーの意図、過去の経験など全く役に立たない世界!※見えない環境では全く意味を成さないことになります。
ただ唯一分かっていることは磨く=マイナスの世界!
コーティングが塗装を超えられない事実!
そして何より、お客様がどの様な今後の結果も踏まえて塗装面を望むのか?
磨けば時間がかかる為、磨きをすればその分、料金は高くなります。
私の知る限りでは磨きレベルを設けて料金設定を決めない施工店は本当に僅かです。
僅か100μ程度の塗装!
私は最近流行りの(傷を埋める)と言う考えはある側面では反対です。
本質的な部分を無視した考えであると思います。
しかし、薄くなる塗装。
悪化する経済状況。
どっち道、鏡面にしたところで!どんなコーティングをしたところで!数ヵ月後、極端に言えば一度の洗車で傷が入る塗装です。
コーティング剤で埋める事が出来て、1年程度効果が続いて、価格が安いのであればそれは一つの選択肢として凄く現代にマッチしているかと思います。
この部分がこの業界の対立の原因になっているのは同業内では周知の事実であるのは知っている人は知っていると思います。
しかし、既に運営として多くの社員を預かる立場、男の意地と仕事へのプライドがあるからこそ素直に正せないと言った気持ちを少なくとも抱えているメーカーや施工店もいらっしゃいます。
業界がまずい方向性になっている側面と時代に合っていると思う気持ちが私にはあります。。
※コーティング剤を無駄に主張するのはまずい方向性ですが。
ではここで上記の補足を実験してみましたのでご紹介します!
今回は塗装を磨くと言う事をご説明します!
※一応新車塗装を想定してますが基本は同じです。
それでは下記画像をご覧下さい。
まず上記画像のようにあるものを集めてみました!
画像左が『砂です』
この砂を塗装と置き換えます!
画像真ん中です!
水を研磨剤(コンパウンド)と置き換えます!
画像右です!
シャワー(水の流れ)をポリッシャーと置き換えます!
それではこの塗装と置き換えた『砂』を塗装面にのせていきます。
塗装面に砂を敷き詰めました!!
再度お伝えをしますが『砂を塗装』と置き換えてます!
そして『水を研磨剤』と置き換え、『シャワーの水の流れをポリッシャーと置き換えます』
それではこの砂(塗装)に水(コンパウンド)をシャワー(ポリッシャーの動き)で流していきます。
どうでしょうか?
塗装面をポリッシャーで磨くと言う事は、細かく、軽い質量が先に研磨されることになります。
と言うことは、磨けば塗装面に残るのは大きくて重い質量が残る事になるので塗装面が粗くなります。
水を流す(磨く)と言う事は、塗装表面に集まった乾燥が速くて軽い質量が集まった面を削る(流す)事になってしまうのです!
そして磨いた結果として粗い塗装面が出てきます。
同時に磨いている事実から、必ず膜厚は減ります。
痩せた貧弱な塗装面は簡単に傷が入り、簡単に染みが出来る、そしてケミカル負けをしやすい塗装になります。
※低密度の塗装にケミカルや溶剤をガンガン使えない理由でもあります!!
酸性ケミカルが使えないカラーでスズキのスイフトでチャンピオンイエロー4と言うソリッドカラーがあります。
あの塗装、ケミカル成分が顔料と反応してしまい、酸性ケミカルが使えない事が常識ですが、新車時に限っては使える時があります。
※PH濃度やケースによって変わります
その他要因もあるかと思いますがこれがホーロー層(表面の高密度層)が関係しているとも思えます。
しかし、ケミカルとは不思議であり、スケール等は酸性で落とすのが普通ですが逆にアルカリの方が取れる時もあります。
野外と言う様々な外的要因がある事で、その汚れ物質が純粋なる成分で形を成していない事が原因かもしれません。
そして、この塗装へのダメージも『見える環境』でないと分からない世界でもあります。
※金側面に酸性ケミカルは野外でも分かります。中古車屋さんが常用する酸性ケミカルでアルマイト加工素材が侵されているのが良い例です。
そして上記事例も全てに当てはまる訳ではありません。
塗装に僅かに別の付着物があるだけで全く効果を出さないこともあります。
ここでまた話は戻り、ここでも分かっている事は塗装を磨いて膜厚を下げると言う事は、全ての意味でケミカルリスクが高くなる※万が一塗装が侵された場合、リカバリーのキャパが減る事になります。
確かに磨く事で無傷ではない新車の傷を消して艶のUPも出来ますし、塗装にダメージを入れてでも完全なる脱脂をすることで、コーティングの密着が上がりはします。
ですが脱脂剤を使うこと(塗装を溶かすこと)厳密に言えば脱脂剤の溶解力と物理的摩擦が合わさることで傷が多く入り、見える環境では目視で傷が見える事実(特に濃色車)があるからこそ、コーティング前にガッリとした脱脂剤は使いません。
上記でもご説明をしましたがあくまで主体が塗装であり、コーティングがメインには成りえない事実があるからこそ、コーティング剤を主体とした作業を行いません。
単純に塗装にダメージを入れてまで脱脂を行い、コーティング剤の性能を100%出すのか?
脱脂不十分でコーティングを行い、50%のコーティング性能を出すのか?
※完全なる脱脂の意味を知っていればご理解頂けます。
※水性脱脂剤云々の問題ではありません。
※同時に水性塗料だから水性コーティングが安全だとの考え、逆に水性塗装だから溶剤コーティング剤の方が良いとの考え、脱脂も含めて様々な考え方があり、何が一番なのか?これに答えはありません。更に水性の脱脂剤が良い悪いも様々な要因で変わります。機会があればこの議題に関して詳しくご説明出ればとも思いますが。。。逆にこの内容は一般向けのお話ではなくプロ向けのお話になってしまいます。当店のプロ向け講習では、溶剤脱脂、水性脱脂、水性コート剤、溶剤コート剤に関して使い分けを説明しておりますが。。。塗装状態で全てが変わります。因みに当店では水性コート剤も溶剤コート剤も溶剤脱脂も水性脱脂も使いますが何を一番良い等は決めません。全ては塗装とお客様とご相談した上で決めます。
単純にこの二択を天秤にかけているだけなのです!
そしてこのどちらを選ぶか?それはお客様が決めるこでもありますが上記説明をして塗装にダメージ入れてまでサブの存在であるコーティングを選ぶお客様は本当に稀です!
そして上記説明通り、あくまで主体は塗装面であり、コーティング剤は補助的な役割になる事から、塗装にダメージを入れる事は既に本末転倒であると思います。
物理的摩擦が発生するコーティング施工方法では傷が入ると同時に、仮にコーティングで塗りこみ傷を消せたとしてもコーティング膜が無くなってきた時に傷が出てきます。
私からしたらクロスやスポンジで擦る(塗りこむ)事も磨く事も基本的に同じです。
物理的摩擦が発生するからには逃れられないことです!
くどいですがこれも『見える環境で全ての作業』で無くては意味を成しません。
※見えないならそもそも論外です。
因みに傷を正確に見るにはガレージ内のカラーが重要です。
あくまで基本ですが傷を見るのがブラック(艶なし)。
※当店ではエアコンや集塵機まで艶消しブラックで塗装してます。
ムラを見るのが白。
その他、人によっては見やすいカラーがあります。
私の場合、更に拘って照明を見る時に使う眼鏡も特注で作ってます。
そして光源も重要です。
光の波長、対象物との距離その他カラー、再現力等で塗装の見え方が変わります。
話がそれましたが、基本的にコーティング剤限らず、物理的な摩擦が発生する以上、トータル的にプラスに転じたとしても塗装に何かを使う事は無条件でプラスにはなりませんし塗装があくまでメインであり主体となります!
そしてそのプラスマイナスに関しても『見える環境』とお客様から得られる保管状況、メンテナンス状況、使用方法を正確にデータをして残し、付着物の状態、スッピンにした時の状態を見ない事に正確な判断が出来ません。
勿論、磨きが必要な場合もありますが、それはそのような状態(100%お客様の希望)の時だけであり、それ以外で必ず磨かなくてはまずいと言ったケースを私は見た事がありません。
※生きてる下の塗装を出す時はありますが必ずではありません。
例えば、毎年問題になる花粉!
よくお客様のご質問で聞かれる事があります。
花粉を放置した場合、症状が進行、悪化しますか?
これに関して、私は基本的にこう返信します。
『花粉単体では分かりません。しかし野外で使用する車であれば花粉とスケールが混ざった事で花粉の症状が悪化したように感じるかもしれません。この事に関して言えば、新車で一度も野外に出していない車両に花粉だけを付着させ長期間室内で保管(他の外的要因を排除)で経過観察しなくては正確な判断が出来ないかと思います。』
花粉とは基本的に熱処理が主流であり、磨きで対処しません。
逆に磨いた事でリカバリー出来ない事もありますし、一時的に消えて見えてもまた再発することがあります。
その場合、サンディング等で一度その面を磨くのでなく削る(フラットだし)をすることで改善することもあります。
上記のような状態なら研ぎを推奨する事もありますが、必ず磨かなくてはならないと言ったケースはあったとしても稀かと思います。
※スカスカの塗装面(ソリッドのチョーキング等)を除去することでコーティング剤の効果を出すと言ったケースはありますがコーティング剤によっては削らなくともコーティング剤で止まる時もあります。
※塗装を削らないと落ちないすり込まれた汚れは別ですが塗装を削ってまでその汚れを落とすか落とさないかの判断はお客様とリスクの相談をしてからになります。
以上の事も踏まえて、基本的には磨きとは最終手段と考える!!
同時に磨くと言う事は単純にマイナスの世界であることを認める!!
そしてコーティング剤はどんなに足掻いても塗装を上回る事は出来ない事実を知る!!
これがあった上での全てのお話かと思います。
そして新車肌に関して別のお話をします。
よく新車の肌はユズ肌と言われたりもしますが厳密に言えば新車肌とユズ肌は違います。
これは塗装関連の人なら知っている事でもありますし調べれば簡単に分かるので割愛しますが、磨くと言う事は適度なディンプルが存在する新車肌と殺す事になります。
ここで誤解されたくないので言いますがバフとポリッシャーで磨く事を【磨き】と言います。
そしてペーパーを使う事をサンディング【研ぎ】と言います。
上記二点とも塗装を減らしている事は同じですが、削れ方が違います。
【磨き】とはバフが塗装面の一番低い部分と言うか側面を磨きます。
※勿論高い面も削れますが基本的な原理として。
※バフの種類(毛の長さやクッションの厚み)、パッドの硬さ、ポリッシャーや加圧によっても変わりますしコンパウンドの性質でも変わります。
一方、サンディングである【研ぎ】とは塗装面の一番高い面を研きます。
と言うことは、例外もありますがバフとポリッシャーで研けばディンプル面を残したまま、下地を出すことも出来ます。
※主にダブルですね。毛の長さでも大きく変わりますしコンパウンドの性質でも結果は変わります。関連することでパッドの硬さや安定間でも変わります。
上記の理屈だけで言えば、磨いてもディンプル面は残せます。
しかし、ホーロー層(高密度層)は削れば徐々になくなりますので同じことです。
※ディプルに関してのお話ですのでホーロー層は一度置きます。
これも施工店によって、そしてお客様の要望によってディンプルを残す事が良いのか?若しくは悪いのか?
判断が変わります。
基本的にはディンプル肌を消したいのであればペーパーを使いサンディングを行いますが塗装にかなりのダメージを入れることになります。
※陥没クレーターでも同様です。
※深い陥没クレーターの除去がリスクが高いと当店が言う理由でもあり、だからこそのREBOOT(http://ganbass.net/?pid=61417591)を販売している理由の一つでもあります
因みに最近ではとある施工店であるパッド?か何かで研磨でサンディング的な事が出来るようなお話を風の噂で聞きましたがそれは他社製品ですのでここでは置いておきます。
ではこのディンプル塗装は良くないのでしょうか?
そして俗に言われるディンプル肌ではない鏡面仕上げの方が汚れが付きにくいのでしょうか?
まずディンプルと言う事で最初に思いつくものとしたら、ゴルフボールでしょうか?
そして何故ゴルフボールは表面がディンプル面になっているのでしょうか?
答えとしては飛距離を伸ばす為だそうです。
では何故ディンプル面だと飛距離が出るのでしょうか?
それはゴルフボールのディンプル面が乱流を起こし、空気抵抗を下げる事で飛距離を出しているそうです。
では鏡面仕上げのツルツルのものならどうなのでしょうか?
例えば卓球に使われるピンポン玉です。
ゴルフボールと違い、飛距離を求めている訳では無いと言う事と、ピンポン玉のような軽い材質のボール表面に凸凹があった場合マグヌス効果で異常にカーブたりと競技に向かないからだそうです。
では飛行機の表面はどうなのでしょうか?
飛行機の表面を見た事がないのであくまで通説ですが飛行機の場合、逆に超高速の為、鏡面の方が良いそうです。車レベルではディンプルが良いとの話もあるそうです。
上記をまとめると、速度や目的に応じて様々なメーカーが創意工夫で作り上げたものとなります。
では戻りまして車に置き換えて見ましょう!
鏡面にしたことで汚れが付きにくくなるのでしょうか?
イメージとしてはディンプル面のほうがその窪みに汚れが定着しやすいイメージではあります。
しかし、上記例で言えば、鏡面のピンポン玉は空気を巻きつけてしまうことで飛距離が伸びない。
車で置き換えると車で走っている時はディンプル面の方がスムーズに汚れを流してくれます。
しかし駐車して止まっている時は鏡面の方が汚れが付きにくいとの回答になるかと思います。
実際にこれは私もフラット出しをしたディンプルが無い面とディンプルが在る面での比較と経過観察をした事があるので概ね正しいかと思います。
※外的要因で変わると思いますが。
結局、この議題に関しても全てはお客様にこのような(可能性)を踏まえて一緒になって相談をしていく事が基本かと思います。
※フラット出しをすればホーロー層は死にます。♯1000で1μ以上が削れるのば目安です。
それでは次になります!
またまたホーロー層に関して実験をした結果をご紹介します。
上記で説明をしておりますが、塗装を磨くと言う事は塗装面が粗くなることを指します。
ではこれをコーティング剤で似たような再現をして見ましょう!
この画像をご覧下さい。
上記画像のようにマスキングで仕切りをつけます。
そして
仕切った両方の箇所に硬化ガラスコーティング剤を塗りこみます。
そして向かって左側の箇所だけ普通にコーティング剤を拭き取ります。
右側に関しては拭きムラが残るであろう程度の甘い拭き取りをします。
そしてコーティングを乾燥させます。
乾燥したコーティング面に砂を置きます。
そして水を流していきます。
どんどん水を流します。
それではコーティングをした面はどうなっているのでしょうか?
まずは普通に拭き取った左側です。
次は甘い拭き取りでムラを想定した右側です。
更に別角度で!
蛍光灯で!
接写で!
コーティング剤の拭き取りを甘くした面に砂が多く引っかかっております。
これはどう言うことかと言えば、コーティングの拭き取りが甘い箇所がコーティング剤の成分が粗く残ってしまっております。(磨きで粗くなった塗装面と置き換えて下さい)
逆に普通に拭き取った箇所に関しては粗さが少ない為、汚れの引っかかりが少ないのが分かるかと思います。
これはコーティング剤の拭き残し、ムラになった時に、その箇所だけが汚れやすくなったりすること、新車でもスポット研磨で塗装面が粗くなっている箇所だけが汚れやすいと言った理由です。
そして上記結果で下手なコーティングの厚塗りも問題が発生することにも繋がります!
同時にレべリング性能が高いコーティング剤が理想だとも解釈できます。
如何だったでしょうか?
ちょっとした要因で全ての結果が変わる繊細な塗装面。
そして尋常ではないほど過酷な野外と言う環境と走る事が目的の車。
綺麗を意地することがどれだけ大変であるか。
見える環境であるブース内でも見えないちょっとした塗装面の粗で簡単に汚れやすくなってしまう塗装面。
そして限り在る塗装を削ることで見出せるメリットがどれだけあるのか?
再度いいます!
限り在る塗装を削ってまで見出せるメリットがどれ程のものなのか??
理想としては新車時から如何に磨かなくてはならないような塗装にしないか!!
これが当店が一番主張することであります!!!
同時に磨かないで傷を埋めるといった考えも現代の塗装、現代のニーズに当てはまっているとも思います。
ホーロー層と言う存在。
軽い質量と重い質量とが分離してどのようにポリマーになるかと言うことです!
※塗装も同じポリマーです☆
それでは最後の最後にホーロー層をイメージしやすい例としてこんな実験をしてみました!
画像をご覧下さい!!
陶器とハンマーを用意しました!
そして勿体無いですがこのハンマーで陶器を叩きます!
当然割れます(汗)
そして割れた欠片を見てみます!
陶器って表面がツルツルで高密度だけど割れた中は低密度でザラザラしてます。
これだとホーロー層が非常にイメージしやすいかと思います☆
分かりやすいでしょうか?☆
そして何度も言えること!
絶対的に変わらないこと!
それは塗装を削れば塗装が減る!
磨かなくてはならない状況と、落とさなくてはならない付着物とでは意味が違う!
基本は新車で言えば新車時から塗装を磨かなくて済むように塗装と向き合う知識を身につけること!
中古車で言えば磨いて傷消してコーティングし、一度リセットしたと思うのならその時から塗装に対する向き合い方を覚える!
私たち施工店は四六時中、お客様の車を見ているわけではないですからね(汗)
車はお客様のものであり、日々塗装を観察しているのはお客様。
私たち施工店は一つのキッカケを作ることであり出来る限りの知識と塗装に向き合う方法をお客様に伝える事が何よりの塗装保護となると思います。
如何だったでしょうか?
少しは新車の塗装を磨くと言うこと。
コーティングに関して。
ホーロー層に関してご理解頂けましたでしょうか?
全ては過酷な野外と言う環境下にさらされる塗装面ですので例外もあるかもしれませんし私の個人的な見解である部分もあります。
それでも毎回言っておりますが一つの選択肢としてDIYでの作業、プロ施行店に出すときの予備知識として覚えておいて頂ければ幸いで御座います。
それでは本日はこのあたりで☆
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